私の息子は現在12歳です。塾のない離島で受験勉強し、四月から東京の私立中学に通います。南の島からの受験について、お話しします。
私が住んでいたのは沖縄県の離島です。中学校まではあるけれども、高校からは島の外に出なければならないのです。私の実家は東京のため、高校は東京かな、とうっすら考えていましたが、東京のそれなりの高校に行く学力を島でつけるのは難しいのです。小さい学校なので先生の目が届き、基礎的な学力はあります。
ですが、塾がないため応用力がつきません。のんびりしていて競争心もありません。東京の高校に行くには・・・と逆算し、中学受験することを決意したのが小5の終わり。中学受験の世界では考えられないほど遅いですね。もちろん、島で受験する人もいないので、情報がなく、相談する相手もいません。
ネットで調べると、オンライン授業はいろいろあることが分かり、Z会の映像をはじめました。Z会を選んだのは、担任の先生がいて相談できるからです。月に1回、学習の悩みを相談することができました。小6ハイレベルコースと受験コースの資料を取り寄せましたが、小6ハイレベルコースの教材は受験に対応していないように見えたため、受験コースにしました。
オンライン授業はテンポがよく、もともと勉強嫌いではない息子は「YouTubeを見てるみたい。」と楽しそうに取り組んでいました。ホワイトボードのため、画面の見やすいです。また、教材をこなすと「ぷちぽ」がもらえたり、添削問題を送ったら努力賞がもらえるので、やる気が出たようです。
息子は、これも中学受験の常識ではありえないことですが、小6になってもピアノや演劇などの習い事を続けていました。そのため、勉強時間の管理も重要なポイントでした。
Z会では、アプリでいつどの教科の勉強をするのか管理することができました。忙しいときは1日1教科、何もない日は4教科というように、自分の予定に合わせてスケジュールを組むことができます。さらに、保護者もスケジュールを保護者アプリで確認できたので、基本的には本人に任せ、無理な予定を立てていたらアドバイスすることができたので、セルフマネジメントもできるようになりました。
しかし、中学受験コースはハイレベルすぎました。受験勉強をしてこなかった息子には、いきなり「面積図」と言われても、意味が分からなかったようです。受験算数の基礎の問題集を買って、並行して学習を進めましたが、算数はどんどん難しくなっていきます。
1回授業を見て分からないところは何度も見返しましたが、時間がかかり、睡眠時間を圧迫するようになりました。7月頃には、Z会の算数はとりあえずストップし、8月に基礎固めをして、ついていけるようになったら再開しようとしました。結果的に再開することはありませんでした。
国語、理科、社会は「難しいけど面白い」、というので続けていました。しかし、模試や過去問などやるべきことが多く、本人曰く「Z会に追われる」という状態になりました。12月からは全教科ストップし、過去問や模試の復習に重点を置くようにしました。
このように、我が家にとってZ会の中学受験コースはハイレベルすぎました。しかし、受験勉強の基礎があり、意欲がある子にとっては良いのではないかと思います。料金も高めの設定ではありますが、教材とアプリが充実していることを思えば相応と思います。
現在、中学に入学するはずでしたが、休校中のため進研ゼミをはじめました。Z会と悩みましたが、学校が始まったら学校の勉強で忙しくなるし、中学校でも習い事を続ける予定なので、短時間でできるスタディサプリにしました。
Z会と違いスタディサプリは難易度が幅広く、ちょうどよく勉強てきているようです。
オンライン授業は数多くありますので、その子に合った学習法を選びたいものです。